開発ストーリー。
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れんこんのお漬物「ぼいぼい漬け」インタビュー

徳島、鳴門と言えば、全国でも有数のレンコンの産地。 そのレンコンを使ったはじめてのお漬物がこの「ぼいぼい漬け」です。 味も名前もパッケージも、どれもインパクト抜群の「ぼいぼい漬け」。 商品開発の経緯について、蜂須賀代表の島村早織さんと、営業部長の島村忠さんにお話をお聞きしました。

ありそうでなかったレンコンのお漬物

――蜂須賀で開発された記念すべき第一弾商品がこの「ぼいぼい漬け」ですよね。これはどういう経緯で開発されたのでしょうか。

部長:とある方との出会いが開発のきっかけです。別件で取引をさせていただいているお客様から「珍しい漬物を作りませんか」とのお話をいただいたんです。「徳島の名産品になるような、そんな漬物があったらいいですね」ということで話をしていたら、レンコンがあるじゃないかということになって。ほんとにこれは盲点だったんですけど、レンコンの漬物って実はそれまでなかったんです。

――県内では鳴門がレンコンの産地であることは非常に有名ですが、県外ではまだ十分に知られていないところがありますよね。私も県外出身なのですが、徳島に来てはじめて鳴門のレンコンを知り、その美味しさに驚きました。

部長:レンコンの生産量全国2位だそうです。でも、あまりにも馴染みがあるからこそ盲点でもあったんですね。徳島というと、どうしても、すだち。鳴門だとなると金時や若布というイメージがありますから。あまり知られていませんが、実は椎茸の生産量も全国1位だそうですよ。徳島で収穫量が多い農産品って実はたくさんある。そこでレンコンを使った漬物というアイデアが出たのですが、調べてみると、これがまだ世の中になかった。

――ありそうですけどないんですか。それは盲点ですね。

部長:そのことをお客様に言うたら「え?ほんなんはじめて聴きましたよ。ぜひ食べてみたい」とおっしゃって。そこから開発が始まったんです。いろいろ調べてみたんですが、レンコンの漬物は1つしかなかった。それもレンコンの茎を加工したもので、いわゆるレンコンの歯ごたえ、形を活かした漬物はありませんでした。これは日本初じゃと。

――徳島県内ではなく、全国でもはじめてだったんですね。

部長:そうなんです。そこで、徳島の生産品を加工して、それを徳島の市場を通して大阪や神戸、関西の方に運ぶという、いわば「よそゆき」の商品というコンセプトでぼくらが作ったのが、この「ぼいぼい漬け」なんです。

ありそうでなかったレンコンのお漬物

――「ぼいぼい漬け」というネーミングはどのようにして決まったんですか。

部長:当初から名前は阿波弁にしたいと考えていました。それでいて、なるべくインパクトがあって、「ザ・徳島」というイメージを打ち出したかった。徳島には「ぼいぼい」という言葉があるんです。「よそゆき」といった意味なんですけど、お土産物として徳島から県外に広く持ち帰っていただくお漬物にピッタリだということで、この名前になりました。

――ネーミングもインパクトありますが、パッケージもなんというか…。

部長:この狸がまたふてぶてしいですよね(笑)。お客様が、皆様おっしゃるのは「一度名前を聞いたら忘れられない」(笑)。パッケージも、デザイナーの中張陽子さんにお願いして、新商品なんですけど定番な感じ、かわいらしいんですけど、オーソドックスな感じに考えていただきました。

――反響はいかがですか?

部長:女性からのウケがいいですね。お土産屋でも、特に女性の店長さんから「かわいらしい」と評判です。それにかわいらしいだけじゃなくて「こういう商品ははじめてみました」と言っていただけました。レンコンの漬物自体はじめてなんですけど、パッケージの印象もはじめてだとおっしゃるんです。はじめてづくしなんですよね。インパクトもあるし、名前も「なにかいな?」と引っかかるし、ふてぶてしい狸もおるし(笑)。「これは面白い」といろんな方に喜んでいただいてます。開発しているとき、自分も「これはいい!」と思っているわけですけど、お土産屋さんや商品を買われたお客様から「これ、おもしろい」「はじめてみた」「食べてみたい」「おいしい」と、たくさん声をいただけるのが本当に嬉しいですね。最初の段階で手ごたえを感じたので、第1弾、第2弾と作っていきました。第2弾はこれも日本初なんですが、レンコンの柴漬け。

――「ぼいぼい漬け」はピリ辛、柴漬けとバリエーションもありますよね。

社長:柴漬けはまた色が違いますからね。自分もそうなんですけど、お土産で二袋、三袋買うのなら、いろんな商品を試してみたいし、それが違う色だときれいですし、手に取りたくなると思って。

部長:「はじめて食べた」とか「おいしい」とかおっしゃっていただいて非常に手応えを感じました。自分らで作って面白いと思うた商品が、バイヤーやお客様などの第三者から「おもしろい」と言われた瞬間に、やった!と。パッケージに電話番号はないんですけど、わざわざ探して「どこで買えるの?」と蜂須賀まで電話してきてくれる人もおったり。お土産屋さんの卸先にまで「これはどこで買えるんですか」って聞いてくれたそうです。

あと、ラウンジのママさんや、小料理屋の店長が問い合わせしてきてくれたこともありました。そのラウンジのママさんも、最初はお土産品として購入されたそうです。それで召し上がって「ぜひ自分のお店でおきたい」と。県外からようけお客様がいらっしゃるそうです。そういうときに、小鉢に入れてお客様にお出しするとたいそう喜ばれるとおっしゃっていました。そのお客様も「珍しい」「今まで見たことない」や言うてね。

社長:話のツカミとしても最適ですよね。「ママ、これ、なんて言うん?」「これね、ぼいぼいって言うんですよ」とか(笑)。そんな風に、ちょっと特別なもてなしや、皆の笑顔が咲く場所にこの「ぼいぼい漬け」も置いていただける。とても嬉しいですね。

まあ食べてみてだ

――製造でこだわりを持っているところ、素材でこだわりを持っているところはありますか。

部長:やはり素材が命ですからね。ですから、原料のレンコンはすべて鳴門産。そこには徹底してこだわっています。鳴門にはレンコン専門の商社さんがあるんです。我々は以前から、その商社様とお付き合いをさせていただいているので、そこの塩漬けレンコンを使わせていただいてます。塩も鳴門産の「うず塩」ですし、醤油も徳島県産の醤油を使用しています。これも池田町にある天心醤油という老舗の醤油屋さんの醤油を使用しております。できる限り、県内の良質な素材にこだわりたいですね。

――こだわりの「ぼいぼい漬け」ですが、どんな風に召し上がっていただきたいですか? おすすめの食べ方はありますか?

部長:お漬物なので、もちろんそのままでも美味しく召し上がっていただけるのですが、以前とあるお客様から、美味しい食べ方をご紹介いただいたんです。ぼいぼい漬けを包丁で刻んで、液ごと、自分が食べたい量とマヨネーズと合える。これだけです。非常に簡単なんですけど、ぼいぼい漬けを刻むとシャキシャキ感がより増すんです。「食べる調味料」のような感じでお使いいただけるので、これを冷や奴の上に乗せたり、熱いご飯に乗せると本当においしいですよ。おすすめです。私どももこの食べ方にハマってます(笑)。

社長:ちょっとピクルスみたいな感じもするんですよね。だから、和食だけでなく、洋食やイタリアンなんかにも展開できそうです。ぼいぼい漬けを使った各種レシピもホームページで公開していますから、ぜひいろんな食べ方を試してみていただきたいですね。パッケージにも書かせていただきましたけど「まあ食べてみてだ」(笑)。それでぜひ「こんな食べ方があるよ」とか、ご感想をいただけたら、これ以上嬉しいことはないですね。

――私もいろいろレシピを開発してみます(笑)。今日はお話ありがとうございました。

部長
ぼいぼい漬け
社長
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なると金時チップス「キントキップス」インタビュー
なると金時チップス「キントキップス」インタビュー

世に野菜チップスは数あれど、なると金時を使ったチップスは、実はおさっち。がはじめて。 そんなおさっち。が生まれるまでのストーリーを、おさっち。を監修している「農家ソムリエ~ず」の藤原俊茂さん、蜂須賀の島村忠部長にお聞きしました。

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